SILS向けGUIの作成

受託開発実績:SILS向けGUIの作成

SILS環境で簡単に使用できるGUIを作成させていただきました。

導入前の問題点

お客様の部署では、Simulinkモデルを仕様書の補助資料として使用されていました。Simulinkと、そこに埋め込んだCコード(S-Function)の振る舞いでもって、作成したいECUの動作を表現します。

sils_gui_00

ところが、Simulinkモデルはかなり巨大な物であったため、その振る舞いを理解するのは大変でした。あちらこちらにScopeを付けてしまうと、何が何やら分からなくなってしまうからです。

そのため、せっかく分かりやすいようにと作ったSimulinkモデルですが、あまり活用されているとは言い難い状況でした。

ソリューション

そこで、次のようなGUIを作成させていただきました。

sils_gui_01

特長は、次の通りです。

画面構成

■画面の左側に、モデルの構造がツリー表示される

GUI構築

■Excelのようにタブ構造をもったパネルに、GUIを配置できる

■モデルツリー上の信号を、GUIパーツ上にドラッグ&ドロップして割り当て出来る

■モデルに対しては、特に修正を加える必要が無い

GUI実行

■ConstantブロックなどのパラメータをGUIで変更できる

■S-Function内のグローバル変数の値をモニターする事ができる

■ボタン1つで、Simulinkを起動しモデル実行できる

■パラメータスイープしながらモデルを自動実行し、その結果をロギングできる

似た様なツールは色々ありますが、S-Function内の変数をモニターできるという所が特徴的かと思います。これは、通常の手段では実現できないため、それなりの工夫が必要でした。